デッキ構築解説

初心者におすすめの勝つためのデッキの組み方(1/3)

初心者におすすめの勝つためのデッキの組み方(1/3)
ぬめ

わっぴ~
ウィクロス環境対策委員会のぬめです。

ウィクロスを新しく始めた人にとって「どのようにデッキを組めばいいか分からない」というのはよくある悩みだと思います。

そこで、この記事では初心者におすすめの勝つためのデッキの組み方について解説します。

TIPs:守破離を意識しよう

デッキ構築の話に入る前の前提として「守破離」という考え方をご紹介します。守破離とは、日本の古武道などの修行における三つの段階を分かりやすく言い表した言葉です。

守:師の教えを守る段階
破:型を破って自分の工夫を入れる段階
離:さらに創意工夫を加え、自分独自のものを追及する段階

どんな道であっても、道を極めるためにはこの「守破離」の段階を踏むことが重要になります。そしてこの考え方はデッキ構築にも活かせます。

まずはデッキ構築を真似よう【守】

最初の【守】の段階ではデッキ構築を徹底的に真似ます。ここでは<月日の巫女 タマヨリヒメ>のデッキを例に解説します。
デッキを組む際には以下の3ステップを踏みます。

ステップ1.入賞レシピを集める

デッキを組む際には、まず入賞レシピにどのようなカードが採用されているか知ることが重要です。入賞レシピは WIXOSSBOX で調べることができます。

① WIXOSSBOX にアクセスし、「ルリグから調べる」を選択

②ガイドから「ディーヴァセレクション」を選択

③白ルリグから「タマ」を選択

④最新の入賞レシピを5つ集める

以上の手順で集めた執筆時点での最新の入賞レシピは以下の5つです。

引用元:6月9日 ホビーステーション川崎店 入賞デッキ
引用元:6月2日 MagicBox 入賞デッキ
引用元:6月1日 カードショップアビス 入賞デッキ
引用元:6月1日 カードショップアビス1.5号店 入賞デッキ
引用元:5月29日 秋葉原チェルモ 入賞デッキ

5つ集める理由としては、少なすぎるとサンプルとして足りなく、多すぎると集計に時間がかかったり最近の傾向とは外れたカードが入ることがあるためです。

また、サンプル数を奇数にすることで採用を悩んだときに多数決ができるようにしています。

ステップ2.採用カードについて集計を行う

5つのデッキレシピを見比べながら採用カードを以下の5つのグループに分けます。

1.5つのデッキすべてに入っているカード
2.5つのデッキのうち4つのデッキに入っているカード
3.5つのデッキのうち3つのデッキに入っているカード
4.5つのデッキのうち2つのデッキに入っているカード
5.5つのデッキのうち1つのデッキにしか入っていないカード

5つのデッキすべてに入っているカード

〇ルリグデッキ
・タマ0~3
・シャイニング・クロック
・ゴシックリヴ・バウンダリー
〇メインデッキ
・大装 エナジェ
・大装 ゲイヴォルグ
・小装 カマカマ
・サーバント#

5つのデッキのうち4つのデッキに入っているカード

〇メインデッキ
・コードハート リメンバ//メモリア
・大装 カリバン
・中装 フランベル
・小装 ラウンド

5つのデッキのうち3つのデッキに入っているカード

〇ルリグデッキ
・ドロー・エンハンス
・シャイニング・ソード
・セイクリッド・フォース
〇メインデッキ
・凶魔姫 メツメ
・聖将 トキユキ

5つのデッキのうち2つのデッキに入っているカード

〇ルリグデッキ
・シーク・エンハンス
・ファイティング・アーム
・ネオバロック・ディフェンス
〇メインデッキ
・中装 イシキリマル
・中装 ライジョー
・中装 ギロチン//ディソナ
・羅星 ノヴァ//メモリア
・小装 イワトオシ
・オーバー・パシュート
・リゲット・バイブル

5つのデッキのうち1つのデッキにしか入っていないカード

〇ルリグデッキ
・クリアー・マインド
・鏡花炎月
・ダーク・マイアズマ
・ロココアド・バウンダリー
・正拳突火
〇メインデッキ
・大盾 アイアース
・羅菌姫 トーチュー・カソ―
・幻水姫 シィラ
・コードアンシエイツ スフィンクス
・中装 バックラー
・中装 ヌンチャ
・中装 サンセツコン
・羅踊石 ガーネット
・小装 ロングスピア
・羅菌 アメーバ

集計が終わったらいよいよデッキ構築に入ります。

ステップ3.集計データをもとに採用カードと枚数を決めていく

集計データをもとに採用カードと枚数を決めていきます。採用カードは多くのデッキに入っているカードから決めていきます。

まずは5つのデッキすべてに入っているカードです。ここにあるカードはすべて採用しましょう。採用枚数についてはそれぞれのデッキに入っている枚数を見て決めます。ルリグデッキは同名カードは1枚しか入れられないので、メインデッキの採用枚数を考えます。

<大装 エナジェ>と<サーバント #>はすべてのデッキで4枚採用されているので、4枚ずつ入れます。<小装 カマカマ>は3つのデッキで4枚、2つのデッキで3枚採用されています。平均採用枚数は3.6枚なので、一旦4枚採用します。<大装 ゲイヴォルグ>の採用枚数は、4、4、3、2、2枚です。平均採用枚数は3枚なので、3枚採用します。

現時点でのデッキレシピは以下のようになっています。

タマのデッキサンプル1

同様に5つのデッキのうち3つのデッキに入っているカードまでを採用します。ここにあるカードは、デッキを組むのに必須ではないがあった方がよいカードです。初めはすべて採用しましょう。採用枚数は採用されているデッキの平均値をとります。0枚採用の場合は計算に含めません。

・大装 カリバン:平均採用枚数1.5枚
・コードハート リメンバ//メモリア:平均採用枚数3.25枚
・凶魔姫 メツメ:平均採用枚数2枚
・中装 フランベル:平均採用枚数4枚
・聖将 トキユキ:平均採用枚数3.33枚
・小装 ラウンド:平均採用枚数3.25枚

この時点でのデッキレシピは以下のようになっています。

タマのデッキサンプル2

この時点残りがルリグデッキ1枚、ライバーストあり7枚、ライフバーストなし1枚です。残りの枠は5つのうち2つのデッキに入っているカードから選びます。ここにあるカードから何を採用するか判断する必要があります。

判断基準として重要な要素は「色」と「レベル」です。

色については、ルリグのメインカラー以外の色を何枚採用するかという判断です。特に<アーツ>は使用コストにアーツの色を要求します。そのため、採用するアーツに合わせてメインカラー以外の色を採用する必要があります。

したがって、まずはアーツから採用カードを決めていきます。
採用候補となるアーツは以下の3枚です。

・シーク・エンハンス
・ファイティング・アーム
・ネオバロック・ディフェンス

この中から1つを選択します。

まず<シーク・エンハンス>ですが、すでに<ドロー・エンハンス>を採用しており【リミットアッパー】は1つしか得られないため候補から外します。そのため<ファイティング・アーム>か<ネオバロック・ディフェンス>のどちらかになります。

この2つですが<ファイティング・アーム>はメインフェイズに使用するアーツに対して<ネオバロック・ディフェンス>はアタックフェイズに使用するアーツです。メインフェイズに使用するアーツとアタックフェイズに使用するアーツの採用枚数は3:3であることが多いです。現状としてメインフェイズに使用するアーツを2枚、アタックフェイズに使用するアーツを3枚採用しているため、メインフェイズに使用するアーツである<ファイティング・アーム>を採用します。

この時点でのデッキレシピは以下のようになっています。

タマのデッキサンプル3

これでアーツはすべて決まりました。今回採用したアーツはすべて白のアーツで、ルリグのメインカラーと同じなので白のカードを多く採用します。

次にレベルです。レベルごとの採用枚数は、メインデッキの採用枚数と同じように入賞レシピの傾向から判断します。

レベルごとの採用枚数は以下のような傾向となっています。

・レベル3:平均採用枚数13.8枚
・レベル2:平均採用枚数9.6枚
・レベル1(サーバントを除く):平均採用枚数10.2枚
・スペル:平均採用枚数2.2枚

よって目安としてレベル3を14枚、レベル2を10枚、レベル1を10枚、スペルを2枚、サーバントを4枚採用していきます。現状レベル3を14枚、レベル2を4枚、レベル1を10枚、スペルを0枚、サーバントを4枚採用しているのでレベル2を6枚、スペルを2枚追加します。

ここの採用を決める際にもう一つ重要なポイントがあります。それはライフバーストありとライフバーストなしの枚数です。ライフバーストありとライフバーストなしの枚数は20:20になるようにデッキを組む必要があります。

現状ライフバーストありが残り7枚、ライフバーストなしが残り1枚採用できます。ライフバーストなしに新しいカードを採用してもいいですが、最初は1枚採用のカードはなるべく作らないようにしましょう。同じカードは最低でも2枚採用し、安定を重視します。

よってライフバーストなしに既存のカードを1枚追加、もしくは既存のカードから1枚減らして枠を作ります。候補は多いですが、今回は<小装 ラウンド>を1枚追加します。これでレベル1の枚数が11枚になったので、ライフバーストありから<小装 カマカマ>を1枚減らします。

この時点でのデッキレシピは以下のようになっています。

タマのデッキサンプル4

これでライフバーストなしが20枚決まりました。残りの8枚はライフバーストありのカードから選んでいきます。5つのデッキのうち2つのデッキに入っているカードで、ライフバーストがあるレベル2のシグニとスペルは以下のようになっています。

〇レベル2のシグニ
・中装 イシキリマル:平均採用枚数2.5枚
・中装 ライジョー:平均採用枚数4枚
・羅星 ノヴァ//メモリア:平均採用枚数3.5枚
〇スペル
・リゲット・バイブル:平均採用枚数2.5枚

スペルは<リゲット・バイブル>しかないため<リゲット・バイブル>を2枚採用します。そしてレベル2のシグニですが、候補としては<中装 ライジョー>4枚と<中装 イシキリマル>2枚か<中装 イシキリマル>3枚と<羅星 ノヴァ//メモリア>3枚のどちらかになります。どちらを採用しても問題ありませんが、ライジョーの【シュート】が<月日の巫女 タマヨリヒメ>のデッキと相性が良いためライジョー4枚とイシキリマル2枚を採用します。

この時点でのデッキレシピは以下のようになっています。

タマのデッキサンプル5

これで第一号としてのデッキは完成です。デッキが完成したらしばらくの間はカードを入れ替えずに対戦をしましょう。対戦の場としてはカードショップの大会や Discord の対戦サーバーがおすすめです。

ウィクロス集会所
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まとめ

この記事では初心者におすすめの勝つためのデッキの組み方について解説しました。

はじめのうちはいきなりデッキを組むのではなく、入賞レシピなどをいくつか参考にして真似るところから始めましょう。対戦していく中でこのデッキの強みや弱みが分かると思います。これが分かるようになれば次のステップ【破】に進みます。

【破】については次の記事で詳しく解説します。

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ぬめ
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ウィクロス環境対策委員会
『BEGINNING SELECTOR』からウィクロスを始めました。 ディソナ杯優勝/フェゾーネ杯優勝
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