デッキ構築解説

【ディーヴァ】ブルアカヒナ デッキ解説

ルリグNo.1賞を獲得したブルアカヒナのデッキレシピを徹底解説
ぬめ

わっぴ~
ウィクロス環境対策委員会のぬめです。

今回はウィクロスディーヴァグランプリ2024Spring(名古屋GP)で使用し、ルリグNo.1賞を獲得したブルアカヒナのデッキについて解説します。

空崎ヒナ[終幕:イシュ・ボシェテ]

<空崎ヒナ[終幕:イシュ・ボシェテ]>はデッキ破壊を駆使して戦うデッキです。いずれかのデッキから3枚以上トラッシュに置かれたとき、自動効果で相手のすべてのシグニのパワーを3000マイナスします。パワー3000以下のシグニを除去できるのはもちろん、パワー8000のシグニのパワーを5000にしたり、パワー12000のシグニのパワーを9000にできる強力な効果です。

ゲーム1効果はトラッシュからレベルの異なるシグニを2体場に出すことができます。レベルが異なる必要はありますが、色やクラスの指定がないので状況に応じて様々なシグニを場に出します。例えば点数要求をしたいときは<陸八魔アル>と<鰐渕アカリ>を場に出したり、相手のシグニの要求を抑えたいときは<蒼森ミネ>や<聖魔 サキュ>を場に出します。このように状況によって使い分けられる強力な効果になっています。

絆効果はターン1で2コスト支払うことでトラッシュからシグニを1体場に出します。<ロストコード・ピルルク>や<プロフェッサー 防衛者Dr.タマゴ>のような手札破壊を得意とするデッキに対して絆を得ていると心強いです。基本的には4,5ターンの決着を見据えて戦うので優先度は低いですが、6,7ターン以上を戦うことを見据える場合は絆を得るようにしましょう。

空崎ヒナのデッキレシピ

ルリグデッキ

ルリグ

・空崎ヒナ
・空崎ヒナ[徹頭徹尾]
・空崎ヒナ[リロードアンドデストロイ]
・空崎ヒナ[終幕:イシュ・ボシェテ] 

アーツ

・ドロー・エンハンス
・モーメンタリー・パニッシュ
・ダーク・マイアズマ
・スモーク・ストップ
・シャイニング・クロック
・アビス・ノスタルジア

メインデッキ

ライフバーストあり

・蒼森ミネ ×2
・棗イロハ ×1
・聖天 ヘスチア ×1
・赤司ジュンコ ×2
・聖魔 サキュ ×1
・羅星 ノヴァ//メモリア ×2
・伊草ハルカ ×4
・守月スズミ ×1
・物語の起動 ×2
・サーバント # ×4

ライフバーストなし

・黒舘ハルナ ×4
・陸八魔アル ×2
・久田イズナ ×2
・鰐渕アカリ ×4
・牛牧ジュリ ×4
・獅子堂イズミ ×2
・各務チヒロ ×2

ルリグデッキ

ドロー・エンハンス

<ドロー・エンハンス>はカードを2枚引き、【リミットアッパー】を1つ獲得します。

点が取れるシグニを引きたいので<プロフィット・エンハンス>よりも<ドロー・エンハンス>を選択しました。<各務チヒロ>や<鰐渕アカリ>のような手札をコストに使うシグニを採用しているため、<シーク・エンハンス>よりは<ドロー・エンハンス>の方が安定して戦えます。

モーメンタリー・パニッシュ

<モーメンタリー・パニッシュ>0コストで相手のシグニ1体のパワーを8000マイナスし、デッキの上から4枚見て黒のカードを2枚まで手札に加えられます。

ほとんどのレベル2のシグニを除去できるだけでなく、<黒舘ハルナ>や<赤司ジュンコ>と組み合わせることで13000マイナスまで振ることができます。

このアーツを採用するにあたり、一番の問題が「デッキに黒のカードを何枚入れるべきか」という点でした。黒のカードを36枚採用すれば、<サーバント #>を3枚以上めくらない限りは<モーメンタリー・パニッシュ>で2枚回収できます。しかし、単色デッキはできることが限られているため、基本的には2色以上混ぜるのが一般的です。

そこで何枚採用すればいいか、今話題の ChatGPT4o に聞いてみました。

ChatGPTの確率計算①
ChatGPTの確率計算②
ChatGPTの確率計算③
ChatGPTの確率計算④
ChatGPTの確率計算⑤
ChatGPTの確率計算⑥

めちゃくちゃ便利ですね。

許容できるギリギリのラインが80%くらいだったため、黒23枚の構築になりました。

ダーク・マイアズマ

<ダーク・マイアズマ>は「トラッシュからセンタールリグと共通する色を持つシグニを2枚手札に加える」「相手のシグニ1体のパワーを20000マイナスする」「相手のデッキの上からカードを10枚トラッシュに置く」から2つ選んで使うことができます。

このデッキでは基本的に「トラッシュからセンタールリグと共通する色を持つシグニを2枚手札に加える」と「相手のデッキの上から10枚トラッシュに置く」を選びます。10枚トラッシュに送ると、ヒナの自動効果で相手のすべてのシグニにパワー3000マイナスができます。さらに<黒舘ハルナ>を2面立てることで相手のデッキを16枚からリフレッシュさせることができます。

強力なアーツなので、使いどころを見極めて一気に詰めに行きましょう。

スモーク・ストップ

<スモーク・ストップ>は相手のルリグに「アタックできない」を付与します。

様々な防御アーツの中で、このアーツを選んだ理由は以下の2つです。

・<月日の巫女 タマヨリヒメ>の母数が多いと判断
・シグニのアタックはライフバーストで止まる可能性がある

<月日の巫女 タマヨリヒメ>の母数が多いと判断

前回、アーツの傾向を調査した際に、タマの入賞数が最も多いことが分かりました。入賞数が多いため、名古屋GPでの使用者も多いと考え、ルリグアタックを確実に止められるスモーク・ストップを採用しました。

シグニのアタックはライフバーストで止まる可能性がある

対戦していると、手札に<サーバント #>がない場面でシグニの3点要求を受ける展開が多くあります。この時に、たとえば<スリップ・ストップ>でシグニ1体に「アタックできない」を付与した場合、シグニの1点目で<蒼森ミネ>のようなライフバーストが捲れるとシグニの1点とルリグの1点で計2点を受けます。しかし、シグニの2点目でライフバーストが捲れるとシグニの点を守れずにシグニの2点とルリグの1点で計3点を受けます。

<スリップ・ストップ>で<鰐渕アカリ>に「アタックできない」を付与

シグニの1点目で<蒼森ミネ>が捲れた場合

シグニの2点目でミネが捲れた場合

ここで<スモーク・ストップ>でルリグに「アタックできない」を付与した場合、シグニの1点目でも2点目でもライフバーストを捲れば自分が受けるダメージはシグニの2点となります。

<スモーク・ストップ>で<空崎ヒナ[リロードアンドデストロイ]>に「アタックできない」を付与

シグニの1点目でミネが捲れた場合

シグニの2点目でミネが捲れた場合

もちろんシグニの【アタックトリガー】を止めた方が良い場合もあるので、一概に<スモーク・ストップ>が良いというわけではありませんが、少しでも勝率を上げるために<スモーク・ストップ>を今回は採用しました。

シャイニング・クロック

<シャイニング・クロック>はルリグかシグニ1体に「アタックできない」を付与し、リコレクト4枚以上でシグニ1体の能力を失わせることができます。

このデッキでは黒のカードの次に白のカードを多く採用しており、1コストで最大2面防御ができるこのアーツを採用しました。タマに対してルリグに「アタックできない」を付与でき、ピルルクや<讃型 緑姫>に対して「アタックできない」と「能力を失う」で2面防御になるので、使いやすく強力なアーツです。

アビス・ノスタルジア

<アビス・ノスタルジア>は次にダメージを受ける時に代わりにデッキの上から3枚トラッシュに置き、リコレクト4枚以上でトラッシュからシグニを1体場に出すことができます。

トラッシュから場に出たシグニの出現時効果は発動しませんが、自動効果は使えるため<蒼森ミネ>や<聖天 ヘスチア>を組み合わせることで3点防御が可能です。しかし、トラッシュからシグニを場に出す効果がタマ、ピルルク、緑子に対して少し使いづらい印象がありました。

そこで、アタックフェイズ開始時に面を空けることができるシグニと組み合わせました。採用した当初は<ハイティ//ディソナ>を採用していましたが、3コスト支払うのが難しいと考え<聖魔 サキュ>と<羅聖 ノヴァ//メモリア>を採用しました。タマのホープもこのアーツで受けることができるので、使い方は難しいですが強力なアーツです。

メインデッキ

黒舘ハルナ

<黒舘ハルナ>はアタックフェイズ開始時に自分のトラッシュに<ブルアカ>のカードが5枚以上あれば相手のシグニ1体のパワーを5000マイナスし、<ブルアカ>のカードが10枚以上あれば追加で相手のデッキの上からカードを3枚トラッシュに置きます。さらに相手のデッキから3枚トラッシュに置くことでヒナの自動効果が発動し、相手のすべてのシグニのパワーを3000マイナスできます。

0コストで8000マイナスができ、相手の場のシグニ次第ではハルナだけでシグニで3点要求を作ることができる優秀なアタッカーです。絆効果を得ていればマイナスを2倍にできるため、黒1コストで16000マイナスが可能です。

デッキ破壊戦術とも相性がいいので、積極的に場に出しましょう。

陸八魔アル

<陸八魔アル>はアタックしたときに黒1コストでトラッシュの<ブルアカ>のカードの枚数×1000マイナスします。

<黒舘ハルナ>と同じメインアタッカーですが、アルは絆を得ていなくても、ほとんどのレベル3シグニを黒1コストで除去できるため点要求がしやすいシグニです。

久田イズナ

<久田イズナ>は起動効果でエナゾーンから<ブルアカ>のカードを2枚トラッシュに置くことで「正面のシグニのパワーが12000以上である限り、【アサシン】を得る。」を得ます。

この効果はヒナの「相手のすべてのシグニのパワーを3000マイナスする」効果と相性が悪く、これまで採用候補になることはありませんでした。しかし、タマや緑子のように高いパワーを持つシグニで戦う環境で、パワーマイナスだけでは勝つのが難しいため今回採用しました。

絆効果はエナゾーンからこのシグニを場に出すことができます。さらに出現時効果で手札とエナゾーンの<ブルアカ>のカード入れ替えることができるため、手札破壊を得意とするデッキに対して常に強い盤面を作ることができるのも優秀です。

蒼森ミネ

<蒼守ミネ>は、自分のターン終了時に他の<ブルアカ>のシグニのパワーを相手ターン終了時まで10000プラスする効果と、相手のシグニ1体がアタックしたとき、相手のシグニ1体の能力を失わせる効果を持っています。

<黒舘ハルナ>や<牛牧ジュリ>などのアタッカーはパワーが低いため、相手も簡単にシグニで要求することができます。そこでミネの効果でパワーをプラスすることで相手の要求を抑えられる可能性が高くなります。

相手のシグニ1体の能力を失わせる効果は、【アタックトリガー】や【ランサー】、【アサシン】などで攻めてくる相手に有効で、タマ、ピルルク、緑子相手に刺さります。

基本的にシグニで3点要求することを優先しますが、除去ができずに点が取れないときやハルナ1体で3点要求ができる場合などには立てましょう。

棗イロハ

<棗イロハ>は黒1コストでトラッシュから<ブルアカ>のシグニ1体を場に出すことができます。

<ダーク・マイアズマ>がセンタールリグと共通する色を持つシグニしか回収できないため、<蒼森ミネ>や<守月スズミ>を場に出したいときはイロハを経由することで場に出すことができます。

また、起動効果で手札から<ブルアカ>のカードを2枚捨てることで<虎丸>を下に置くことができます。

<虎丸>は<棗イロハ>のパワーを5000プラスし、さらにアタックフェイズ開始時に相手のシグニ2体のパワーをマイナス3000できます。

ヒナの自動効果と合わせてパワー5000のシグニを2体除去できるのが強力です。

聖天 ヘスチア

<聖天 ヘスチア>は対戦相手のルリグかシグニによってダメージを受ける場合、代わり自身をトラッシュに置くことでダメージを無効にできます。

ヘスチアは<アビス・ノスタルジア>と相性の良いシグニです。例えば、相手がシグニを全面除去してシグニで3点要求してきた場合、<アビス・ノスタルジア>でヘスチアを場に出すことで、場に出したヘスチアで1点、<アビス・ノスタルジア>のダメージ無効で2点、さらに相手のルリグアタック時にヘスチアの効果でトラッシュに置くことで3点防ぐことができます。

<アビス・ノスタルジア>でヘスチアを<鰐渕アカリ>の正面に場出し

アカリはヘスチアが正面にいるため点が取れず、<黒舘ハルナ>の1回目のアタックは<アビス・ノスタルジア>のリコレクト効果でダメージが無効。2体目のハルナのアタックで1点が通る

ヒナのルリグアタックはヘスチアをトラッシュに置くことでダメージを無効

タマ、ピルルク、緑子はメインフェイズ中にシグニを除去する手段が少ないので、自ターンに場に出して<シャイニング・クロック>でヘスチアの正面のシグニに「アタックできない」を付与することでもこの効果を活かすことができます。

鰐渕アカリ

<鰐渕アカリ>は出現時効果で手札の<ブルアカ>のカードを2枚捨てることで、相手のシグニ1体のパワーを10000マイナスします。

<空崎ヒナ[終幕:イシュ・ボシェテ]>の3000マイナスと合わせることで13000マイナスができるため、レベル3のシグニも除去できる優秀なシグニです。

赤司ジュンコ

<赤司ジュンコ>は起動効果で自身をトラッシュに置き、エナゾーンから<ブルアカ>のカードを1枚トラッシュに置くことで、相手のシグニ1体のパワーを5000マイナスします。

自身がトラッシュに行きながら相手のシグニを除去できるため、<蒼森ミネ>のような次の相手の要求を抑えられるシグニを立てて攻めることができます。

聖魔 サキュ

<聖魔 サキュ>は相手のアタックフェイズ開始時に自身をトラッシュに置くことで、相手のシグニ1体に「アタックできない」を付与します。

レベル指定なしで、シグニ1体のアタックを止めることができる優秀なシグニです。

羅星 ノヴァ//メモリア

<羅星 ノヴァ//メモリア>は相手のアタックフェイズ開始時に自身を手札に戻すことで相手のレベル2以下のシグニ1体に「アタックできない」を付与することができます。

<聖魔 サキュ>と比べて「アタックできない」を付与できるシグニにレベル2以下という条件は付きましたが、代わりに手札に戻ってくるため使い回しができるようになりました。

実際にできたことはありませんが、ピルルク相手にノヴァメモリアを2面場に出していたら、相手のハンデスを受けた後に手札が2枚増えるので、<UPDATE>によるバニッシュを防ぐことができます。

ピルルクのようなハンデスを得意とするデッキ相手には積極的に場に出しましょう。

牛牧ジュリ

<牛牧ジュリ>は出現時効果でエナゾーンの<ブルアカ>のカードを1枚トラッシュに置くことで相手のシグニ1体を他のシグニゾーンに配置でき、そのシグニのパワーを3000マイナスします。

シグニの配置を変えながらパワーマイナスができる独特な効果をしており、防衛派の<幻怪 エクス//THE DOOR>を【ゲート】がないシグニゾーンに配置をして3000マイナスすることで除去することができます。

防衛派を相手にするときはこの動きを意識しましょう。

獅子堂イズミ

<獅子堂イズミ>はアタックしたときに自分の場の<ブルアカ>のシグニの数だけ相手のデッキの上からカードをトラッシュに置きます。

<ダーク・マイアズマ>と<黒舘ハルナ>に合わせることで1ターンに19枚デッキをトラッシュに置くことができるので、一気に攻めたいときに活躍します。

各務チヒロ

<各務チヒロ>は場に<ブルアカ>のシグニが3体いる時に手札を1枚捨てることで相手のシグニ1体のパワーを3000マイナスします。

後手を取った時にレベル1のアタッカーを引く確率を上げるために2枚採用しました。

伊草ハルカ

<伊草ハルカ>は出現時効果で自分のデッキの上から3枚トラッシュに置きます。また、トラッシュに<ブルアカ>のカードが3枚以上あればパワーを5000プラスします。

ヒナの自動効果を発動することができ、さらにトラッシュを増やすことで<黒舘ハルナ>や<陸八魔アル>をサポートできます。

守月スズミ

<守月スズミ>は出現時効果で白1コスト支払うことで、他に<ブルアカ>のシグニがいる場合、相手のすべてのシグニの能力を失わせることができます。

<聖天 エクシア>や【シャドウ】を持つシグニに対するメタカードですが、入賞レシピからはそれらのシグニの採用が減少傾向にあったので<守月スズミ>の採用枚数を1枚まで減らしました。

物語の起動

<物語の起動>は無1コストで<ブルアカ>の生徒1人との絆を得るか、デッキの上から5枚見て<ブルアカ>のシグニを手札に加えることができます。

アーツ軸にしたことにより、ピースで絆を得ることができなくなったため、2枚採用しました。ヒナのデッキは絆の獲得が必須では無いものの、相手によっては絆を獲得している方が戦いやすい場合があるため2枚採用しました。

まとめ

この記事では、名古屋GPで使用したブルアカヒナのデッキについて解説しました。

対戦相手のシグニのパワーラインが高いアーツ環境になり、環境的には向かい風ではありますが、構築とプレイング次第でまだまだ戦えると感じました。

ブルアカヒナに興味を持った方は是非一度試してみてください。

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ウィクロス環境対策委員会
『BEGINNING SELECTOR』からウィクロスを始めました。 ディソナ杯優勝/フェゾーネ杯優勝
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